カルシウム製剤

カルシウム製剤

カルシウム製剤は、骨粗鬆症の治療によく使われる薬です。カルシウムは骨のミネラル成分の大部分を占めており、骨の強さを維持する大切な役割をしています。

日本人の一日の栄養所要量の平均をみると、カルシウムだけが不足していますが、それほど大きな開きはなく不足量はほんのわずかです。特に閉経後の女性では、一般的に一日800mgから1000mgのカルシウムが必要とされています。さらにホルモン補充療法をはじめ、その他の骨粗鬆症治療を受けていない閉経後の女性の場合は、一日1500mgものカルシウムが必要ともいわれ、これだけの量を食事だけで摂取することはかなり難しくなります。そのため、カルシウム製剤を補助的に使ったり、ホルモン補充療法を中心に骨粗鬆症治療を行う場合にも、カルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤などを併用したりして骨密度を高めたりします。

高齢になると一日の食事量が減っていきますが、それと同時にカルシウム摂取量も確実に低下していきます。しかも食事から摂取するカルシウムが有効に働くためには、腸にビタミンDを受け取る受容体が必要ですが、この受容体も年齢とともに少なくなります。そのためビタミンDをきちんと摂っても、腸でのカルシウム吸収に必要なビタミンDの働きが不充分となり、それによって血液中のカルシウム濃度が低くなります。そしてこの状態を補うために、骨は蓄えたカルシウムを放出して濃度を保とうとし、骨のカルシウムはどんどん溶け出してますます骨が弱くなります。

そのため一般的に骨粗鬆症の治療のためには、一日400IUのビタミンDと1000mgから1200mgのカルシウム摂取が基本とされており、食事の注意とともにカルシウム製剤を利用することが重要といえます。