活性型ビタミンD製剤
日本で骨粗鬆症の治療薬として最もよく使われているのが、活性型ビタミンD製剤です。
加齢にともない、カルシウムの吸収率が低くなり、また閉経によるエストロゲン量の減少で血液中のビタミン濃度も低くなって、骨を作る細胞の働きも低下させます。このようなことから骨密度低下や骨粗鬆症の治療には、ビタミンDの補給が欠かせません。体内で作られる活性型ビタミンDの量は大変微量ですが、活性型ビタミンDは元のビタミンDに比べると約1500倍もの強さを持っているといわれています。
現在使われている活性型ビミタンD製剤は、単独でも長期間にわたって摂取すればするほど、骨のカルシウム量を増やし、骨折を減らすという優れた効果を現します。またエストロゲンの分泌量と血液中のビタミンD濃度には深い関係があるので、活性型ビミタンD製剤を併用するとホルモン補充療法によるエストロゲン製剤の効果が高まります。そのため、骨粗鬆症と診断されていない40代から50代の更年期年齢の女性には、ホルモン補充療法と併せて活性型ビタミンD製剤を処方することで骨密度低下を防ぎます。
このように活性型ビタミンD製剤は必ずしも骨粗鬆症と診断された人にだけ使われるのではなく、日光浴が思うようにできない職業や地域の人、閉経して骨密度低下が心配な人などにも積極的に用いられています。ただし、活性型ビタミンD製剤には、ごぐ希ですが食欲不振やむくみ、腎臓の働きの一時的悪化といった副作用が現れることがあります。