SERM

SERM

SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)は、ある組織ではエストロゲンのような作用を示し、別の組織ではエストロゲンの影響を阻む働きを持つ製剤のことをいいます。つまり、骨や心臓の血管にエストロゲン作用の恩恵を与える一方で、子宮内膜や乳腺には逆にエストロゲン作用を阻む働きをします。

現在、日本で販売されているSERMはタモキシフェンという薬で、タモシキフェンは骨量を増加させる働きがあります。ただし、閉経後10年ぐらいを経過してかなり骨量が減少している高齢の女性には、骨量増加はあまり期待できません。またタモキシフェンを長期使用すると、子宮内膜への刺激作用によって子宮体ガンが発生する恐れがあります。

SERMの中でも欧米で使われているラロキシフェンという薬は、骨にエストロゲンと同様の効果を持つ一方で、乳房や子宮ではエストロゲンの作用を抑える働きがあります。またラロキシフェンは、ホルモン治療薬の欠点であるガン誘発のリスクが少ない薬として注目されています。