背骨が曲がる
骨粗鬆症の症状が進むと、円背といって徐々に背骨が丸くなってくるのが特徴です。背骨は円柱形をしており、この円柱形の骨の繋がりの後ろには、骨髄の入った管のような骨と、恐竜の背中にあるトゲのような骨とがあります。骨はもともと前方にある骨は弱く、後方にある骨は強いという構造をしており、これらの骨のうち弱くなって潰れやすいのは円柱形の部分です。背骨全体でみると前の部分が潰れて小さくなり、後ろの部分はほとんど変化がないので、体が前に傾く姿勢になっていきます。またどんなに姿勢の良い人でも、背骨は胸の中央とお腹の上のところで軽く曲がってS字型をしています。そしてその曲がった部分から骨が潰れていき、上体が前に曲がって徐々に背中が丸くなっていくのです。
円背になると、まず胃が二つ折りになってしまい、二つ折りになった胃の下の部分は骨盤の中まで落ち込み、上の部分は横隔膜を越えて胸に脱出する形になります。そして、このような状態を横隔膜裂孔ヘルニアといます。横隔膜裂孔ヘルニアになると何を食べてもすぐにお腹が張り、胃が食べ物を腸へ送り出す働きが低下するので食べ物がいつまでも胃にとどまり、食べてもすぐに胃が張って少量しか食べられなくなります。また無理して食べると、胃酸が食道へ逆流して食道に炎症が起きて痛みを感じるようになります。さらに便秘や腸閉塞、膀胱炎も起こりやすくなります。そして便秘で腸内に滞留した弁が膀胱を圧迫するため、膀胱容積が小さくなり、頻尿になっていきます。