背中の痛みや腰痛

背中の痛みや腰痛

骨粗鬆症の症状が現れ始めるのは、大体骨量が20%から30%ぐらい減少した時です。具体的な症状としては、歩いてる時に自分の体が重く感じて長時間歩くことが億劫になったり、中腰の姿勢で家事労働をした後に背中に痛みが走ったりします。さらに腰を伸ばそうとする動作も痛みを伴うことがあり、布団から起き上がったり、座った姿勢から立ち上がろうとして背中や腰に痛みを感じたりします。しかし、このような段階でも多くの人は、これらの症状が骨粗鬆症からきているとは気づきにくいものです。

最大骨量の30%以上が減少していたら、立派な骨粗鬆症で、治療が必要となります。長時間歩くことができない、日常の動作で腰痛がひどい、といった症状が出てくると、行動範囲が一気に狭くなり、日常の動作も辛くなりがちです。そのため、家事が億劫になったり、寝返りを打てなくなったり、朝起きる時に腰が痛くて布団から起き上がれなかったりと、行動が制限されてしまう状態になってしまいます。

さらに骨折の危険性も避けられなくなります。布団の上で転んでも骨が折れることもあり、軽く足を滑らせて尻もちをついたり、不用意に重い物を持ち上げたりすると、簡単に骨が折れることがあります。極端な場合には、骨が体の重さに耐えられなくなって背骨が潰れ始め、何もしなくても骨が折れることもあります。骨のカルシウム量が半分まで減ると、通常の約4分の1の力が加わっただけで簡単に骨が折れるようになり、約70kg程度の負担がかかるだけで骨が折れてしまうのです。

このように骨粗鬆症になると、弱くなった腰や背中の骨が体の重みで潰れ始め、腰や背中に軽い痛みが出てきます。しかし、外力が加わらずに自然に骨が少し潰れただけだとあまり強い痛みを感じないため、骨折したという自覚がなく、骨粗鬆症を意識することが困難になるのです。